『ゼロ秒思考』で伝えたい思い
34万部、シリーズ50万部の『ゼロ秒思考』は、私が初めて書いた本です。
文章を書くのがもともと苦手だった私にとって、出版を合意してから1年半全く書けず、2年近くしてようやく書き終えた、思い出に残る本です。
2013年12月に出版してからは増刷につぐ増刷で、その後国内24冊、海外26冊を出版させていただくきっかけになりました。
「ゼロ秒思考」とは
頭に浮かぶことを次々とA4の紙に書きます。一件一葉がポイントです。
ゆっくり時間をかけるのではなく、1ページを1分でさっと書きます。
毎日10~20ページ書き、夜寝る前にフォルダに投げ込んで、瞬時に整理します。
それだけで、マッキンゼーのプログラムでも十分に教えていない、最も基本的な「考える力」を鍛えられます。
深く考えることができるだけでなく、「ゼロ秒思考」と言える究極のレベルに近づけます。
人は誰でも頭がいい
私は、人は誰でも頭がいいと考えています。学歴、年齢、性別、国籍、経験などによりません。『ゼロ秒思考』の読者の方からこの言葉で勇気を得た、という声を多数いただきました。
ストレスやプレッシャーに弱い人はおられますし、もちろん考えの浅い、深いはあります。
しかし人は誰でも頭がいいのです。
本来の頭のよさを活かすには
ところが、驚くほど多くの人が自分に自信を持てず、せっかくの能力が宝の持ち腐れになっていると思います。
『ゼロ秒思考』のA4メモ書きは、1ページ1分という制限の中で、頭に浮かぶ言葉を書き出していくことでこの能力を活性化し、劇的に強化してくれます。
なぜ1ページ1分という制限内で書くといいのか
大急ぎで書くので、雑念が浮かびづらくなります。余計なことを考えないので、思ったままを表現する習慣がつきます。
1分なので、10ページ書いても負担にならず、続けやすくなります。
実際、一件一葉でタイトルと本文4~5行を書くのは、1分で十分です。
最初は4~5行を書けなくても、必ず書けるようになります。
『ゼロ秒思考』A4メモ書きの効果
- メモを書くと、頭が整理されます。
- メモを書くと、自信が出てポジティブになります。
- メモを書くと、腹が立たなくなります。
- メモを書くと、急成長できます。
- メモを書くと、『ゼロ秒思考』で即断即決即実行できます。
第1章 「考える」ためのヒント
- 頭に浮かぶイメージ、感覚を言葉にする
- 言葉を自由に、的確に使うことを目指す
- 言葉の中心的意味と揺らぎをとらえる
- 浅い思考、空回りの思考を避ける
- 「沈思黙考」も「話すだけ」もむずかしい
第2章 人はゼロ秒で考えられる
- 時間をかければ考えが深まるとは限らない
- できる人、優れた経営者は即断即決
- 究極はゼロ秒思考
第3章 ゼロ秒思考をつくるメモの書き方
- 思いついたことは、とにかく何でも書く
- ノートや日記、ワード等ではだめな理由
第4章 メモを使いつくす
- メモは深掘りするとさらに効果的
- 一つのテーマを多面的に書く
- メモとロジックツリーの関係
- メモから企画書をまとめる
- チームメンバーや家族にもメモ書きを
第5章 メモの整理・活用法
- クリアフォルダに分けて整理する
- フォルダの分類を見直す
まとめ
改めていいますが、人は誰でも頭がいいです。
多くの方がゼロ秒思考できるようになると、何が正しくて何は正しくないか、私たちは何をどうすべきか、惑わされずに考えられるようになります。
それにより、コロナ、脱炭素化、円安、高齢化などによる激動の時代を生き抜くことができるのではないでしょうか。