1. HOME
  2. アクティブリスニング
  3. アウトプットの質を高める 3つのポイント
アクティブリスニング

アウトプットの質を高める 3つのポイント

アウトプットとは

アウトプットといってもいろいろなものがありますが、その本質は「メッセージ」(自分の主張)です。

ここでは、報告書など、文書でのアウトプットの質を高めるため、メッセージをどう打ち出すか、そのための仕込みをどうすべきかについてご説明したいと思います。

メッセージ(自分の主張)を明確に打ち出すには

アウトプットの質を高めるには、「言いたいメッセージを迷わず、すぐに書き出すこと」が大切です。

私はマッキンゼーに入った最初の2年くらい、ものすごく苦労しました。

  • 言葉が出てこない
  • 無理やり書いても、それがいいようには思えない
  • あせればあせるほど前に進めない
  • 構造(演繹法、帰納法など)が気になって、試行錯誤が止まらない

ただ、何度も繰り返すうちに、頭に浮かんだことをそのまま書けばいいことがわかりました。

  • 気にするから書けない。うまく書こうとするから余計に書けない
  • いったん書き出してしまえば、後からいくらでも修正できる
  • いったん書き出した後は、ものすごく楽しい

言いたいメッセージがない人は

言いたいメッセージが特にないという人も多いと思います。これは大事な点ではありますが、気にしないほうがいいです。

  • たくさん調べると、人に話すことができてくる
  • 何かに夢中になれば、自然に言いたくなる
  • 問題把握・解決力が高まっていくと、自然にメッセージが湧いてくる

とはいえ、普段からインプットをしていなければ、なかなか良いメッセージが生まれず、アウトプットの質を高めることができません。

アウトプットの質を高める3つのポイントをご説明します。

アウトプットの質を高める3つのポイント

  1. 普段からアンテナを張っておく
  2. Googleアラートを徹底的に活用する
  3. アクティブリスニングを本気で実践する

1.普段からアンテナを張っておく

インプットが不足していると、言いたいことが特にないということになりがちです。普段からアンテナ、感度を高くしておく必要があります。

仕事に関しても、それ以外に関しても、普段から積極的に情報を取りにいき、現地や講演会、カンファレンスに参加し、アンテナ、感度を高くしておきます。

特に展示会においては、質問をしまくります。同じ質問を各社にすると、理解がすばやく深まります。

2.Googleアラートを徹底的に活用する

普段から新しい情報に触れておくことが重要です。気になった言葉はすぐに検索し、何個か記事を読みます。

自分の仕事、会社、競合企業、業界動向、重要な技術分野、気になっている言葉など、30~50個(場合によっては100個以上)、Googleアラートに登録し、毎日記事を読みます。

関心分野に関して、記事を漏らさず見ている、という自信がアウトプットの質を高めてくれます。また、人より一歩先に出ることができます。

分野によっては、英語のキーワードを登録します。日本語の情報は、世界では5%もないと思ったほうがいいです。

3.アクティブリスニングを本気で実践する

もう一つ重要なのが、アクティブリスニングの徹底です。

アクティブリスニングとは、人と接するとき、相手に深い関心を持って真剣に話を聞き、疑問に思ったら質問して、話をどんどん深掘りしていくことです。

「ただ聞く」とか、かしこまった「傾聴」とは異なります。

アクティブリスニングを徹底するといいことがたくさんあります。

  • 相手が喜んでどんどん話してくれます
  • 相手との関係が大変よくなり、信頼されます
  • 物事の本質が見え、伝えたいメッセージが明確になります

まとめ

いかがでしょうか?

アウトプットの質を上げるには、普段からの仕込みが鍵になります。仕込みがよければおいしい寿司が握れる、というのと同じですね。

仕込みが悪ければ、その後の努力が無駄になるともいえます。