相手に関心を持ち話を真剣に聞く技術
相手に関心を持ち、話を真剣に聞けるようになるための立場ごとのポイント
上司、部下、夫、妻、親として
「相手に関心を持ち、話を真剣に聞くことが大切」とはわかっていてもなかなかできないものです。ご自身の立場で何をすべきか、すべきでないかも違ってきますので、今回は分けてご説明します。
立場が違うと少しポイントが変わります。
- 上司として
- 部下として
- 夫として
- 妻として
- 親として
1.上司として
- 何もしなくても、部下は萎縮して話せないということを思い出す
- 特に、結果があまり出ていないときは余計に話せない、ということを思い出す
- 自分も、上司にはろくに話せなかったことを思い出す
- 部下を一人の人として関心を持つ。そのとき、本人の活躍・貢献度を忘れる
- 部下に悪意はないし、やる気を持ちたくないわけではないと考えて接する
2.部下として
- 上司が弱っていたら話を聞いてあげる、相談相手になる。「○○さんの部下でよかった」と言ってあげる
- 上司が元気なら、アクティブリスニングはほどほどにする。自慢されるだけになる
3.夫として
- 自分は普通にしていても、妻が萎縮して話せないことがあると考える
- 妻がおしゃべりでも、実は言葉とトピックを選んで選択的に話しているだけだと考える
- 自分は聞いているつもりでも、妻から見ると「うわの空」に見えがちと理解する
- おかしいと思っても、百歩譲って全部聞く。いっさい反論しない
- 「カラスは白い」と言われたら「そうなんだね、カラスは白いんだね」と受けいれる
4.妻として
- 夫が弱っていたら話を聞いてあげる、相談相手になる
- 「あなたと結婚してよかった」とウソでも言ってあげる
- 夫が威張っていたら、放置する。アクティブリスニングするといい気になる。「俺のこと、好きでたまらないくせに」と勘違いされるため
5.親として
- 何もしなくても、子どもは親に対して思いを十分には伝えられないと考える
- 子どもがおしゃべりでも、選択的に話しているだけだと考える
- 子どもに期待しない。期待は重圧、子どもの心にのしかかる
- 子どもを学校の成績、試合の結果など、結果でほめない。努力・プロセスのみほめる
- どんなに忙しくても、毎日20分はクォリティタイムを作る(100%子どもに捧げる)
アクティブリスニングまとめ
いかがでしょうか。ご自身の立場によって何をすべきかすべきでないかが大きく違う、ということが理解いただけたでしょうか?
相手を尊重しようという気持ちがあっても、ちぐはぐな経験をすることが多いのは、この理由です。
今日から、もう大丈夫です。
相手に関心を持ち、話を真剣に聞けるようになります。