部下を驚くほど育てる業績・成長目標合意書
業績・成長目標合意書とは
業績・成長目標合意書とは、部下一人ひとりの長所、成長課題、業績・成長目標、成長課題への取り組みをを1ページにまとめ、部下と合意してフォローすることで成長を加速するものです。
マッキンゼーのフィードバックシートなどを参考に、多分、世界的にももっとも簡単で、かつ効果的なシートとしてまとめました。
こういった長所、成長課題、成長目標、成長課題への取り組みをフィードバック受けることは、従来、ほとんどありませんでした。
部下としては自分自身に対して理解が深まり、何に取り組むといいのか、どう取り組むといいのかわかるので、成長が加速されます。
業績・成長目標合意書
業績・成長目標合意書の見本はこちらです。 『マンガでわかる! マッキンゼー式リーダー論』より
業績・成長目標合意書の見本はこちらです。
『マンガでわかる! マッキンゼー式リーダー論』https://t.co/aWlCZEHb1C pic.twitter.com/rerJqbYioP— 赤羽雄二 (@YujiAkaba) December 31, 2021
業績・成長目標合意書の使い方
上司あるいは育成リーダーが作成します。育成リーダーは直属上司ではない人が、育成担当としてアサインされたものです。作成後、本人との面談で内容を確認、修正、合意します。
初めは少し時間がかかりますが、慣れると30分程度で記入できます
部下を普段からよく観察し、育てようとしていないと書けないので、上司にとっては部下育成について改めて確認するよい機会となります。育成リーダーは、上司と本人にヒアリングして作成します。
半期に一度作成し、面談して合意後、月に1回15分の面談で進捗確認、フィードバックをします。できれば、隔週に1回がより望ましいです。
業績・成長目標合意書の書き方
- 左上:長所を具体的に7,8点書く
- 左下:成長課題を具体的に4,5点書く
- 右上:業績目標と成長目標を書く。成長目標は成長課題に対応させる
- 右下:成長課題への取り組みを書く
左上:長所を具体的に7,8点書く
例えば、
- 反対を押し切って改善活動を進めることができる
- コミュニケーション能力に長けており、社内他部門ともうまく意思疎通しながら動かすことができる
- 全体像を理解しながら、細やかな神経で業務を遂行することができる
- 部下育成にコミットしており、優秀な部下を何人も育てた経験がある
などになります
左下:成長課題を具体的に4,5点書く
例えば、
- 数名ならよいが10名を超える部下に対して、強いリーダーシップを発揮できない
- 反対する人がいると、急に元気がなくなり、業務遂行が遅くなる
- 書類作成はよいが、説明能力に自信がなく、うまく説得することができない
- 1人での業務遂行は問題ないが、部下育成への関心が薄い
などになります
右上:業績目標と成長目標を書く
成長目標は成長課題に対応させる
- 業績目標は、業務上で合意済みのものを参考に記載します
- 成長目標は、左下の成長課題に対応させて、具体的にどこまで改善するかを書きます。達成できたかどうかの判断がぶれないよう、白黒つく表現をします。例:「大人数の会議でも躊躇なく発言できるようになる」
右下:成長課題への取り組みを書く
- 成長目標を達成すべく、成長課題にどう取り組んでいくかを「本人の取り組み」と「上司・育成リーダーの支援、コーチング」に分けて記入します
- 本人だけではなく、上司・育成リーダーの責任も明示した点が重要です
- 実施したかどうかの判断がぶれないよう、白黒つく表現をします
部下を驚くほど育てる業績・成長目標合意書|まとめ
いかがでしょうか?
今回ご紹介した業績・成長目標合意書ほど簡単でかつ、成長を加速することに特化したものは、あまりないと思います。
国内外で頻繁に実施し、大きな効果を上げていますので、ぜひやってみてください。
下記の記事も参考にしてください。