相手に嫌われるコミュニケーションと対策
自分は真摯に接しているつもりなのに、なぜか相手から嫌われる、といった経験はありませんでしょうか?
一度悪循環が始まると、お互いにコミュニケーションしなくなるので、悪化する一方です。原因は、コミュニケーションの姿勢にあります。
今回は「相手に嫌われるコミュニケーション」と、その対策についてご紹介します。
相手に嫌われるコミュニケーション
- 相手の話を聞かない
- 強引に聞き出そうとする
- 決めつけてしまう
1.相手の話を聞かない
多くの人が相手の話を聞くのではなく、こちらから言いたいことを何としても言おうとします。まず言ってから相手の話を聞くならまだしも、相手の話を封じても話 し続けようとします。
これではコミュニケーションできません。相手も同じことを考えており、お互いに反感を持ってしまうからです。
そうなれば、何を言ってもあまり意味を持ちません。建設的な関係を作れません。
2.強引に聞き出そうとする
相手の気持ちによりそった聞き方がどういうものかわからないと、強引に聞きだそうとしがちです。
「忙しいんだから、さっさと話せよ」と思ってしまうと、どうしても強引になりますね。形式的に面談を終わらせたいと思うと、早く聞きだそうとしがちです。要注意です。
要領を得ないことを言われていらだっていませんか?そういう場合も、強引に聞きだそうとしてしまいますので注意してください。
3.決めつけてしまう
相手を下に見ていると、話を聞かずに決めつけがちです。
相手の話を真剣に聞いていないと、相手の話と少しずれたところで結論を出してしまいます。そうすると「決めつけられた」と感じさせます。
問題の本質を理解しようとしない、理解力が乏しいといった理由のため、早わかりしてしまう人も少なくありません。これも決めつけることになってしまいます。
嫌われないためには、どうしたらいいのでしょうか?
コミュニケーションの出発点は、相手を下に見ず、真剣に話を聞くことです。
年上だから、立場が上だからという意識の強い人は、十分に気をつけましょう。
「自分は正しいことを言うのでいつも嫌われる」という方がときどきおられますが、これは誤解です。コミュニケーションの姿勢を変えれば、あっという間に改善します。
アクティブリスニングとポジティブフィードバックを今日から実践してください。
アクティブリスニング
アクティブリスニングをきちんとするには、実は大切な鍵があります。それは「相手 に関心を持ち、真剣に聞く」ということです。
相手に関心をもたなければ、相手の話を聞きたいと思ったり、好奇心を持って質問 をし続けたりすることができません。
相手のことを心の中で馬鹿にしていたり、下に見ていたりすると、相手の話を聞く のがバカバカしくなってしまいます。
そして、まずいことに、それが相手に見透かされてしまいます。これは隠せません。そうすると、アクティブリスニングはもとより、話をすること自体、拒否されてしまい、 信頼されなくなります。
ポジティブフィードバック
ポジティブフィードバックとは、「褒める」より、むしろ感謝の気持ちの発露です
どんな小さなことでも褒める(上司には褒めるのでなく、感謝を)
結果が素晴らしいとき
すごい、これは素晴らしい! 本当にありがとう。
→ つけあがるといけないとか、余計なことを考えず、手放しで褒めること。
結果がいいとき、まあまあよかったとき
よかった。ありがとう。頑張ったね。
→ 迷わず、余計なことを考えず、躊躇せず言うこと。
本人はベストを尽くしたが、結果がともなわなかったとき
残念だったね。だけど、頑張ってくれたのはよく知ってるよ。心配ない、大丈夫だよ。
→ 本人はただでさえがっかりしているので、激励する。
本人の不注意で、結果を出せなかったとき
これはだめだったね。もっと注意してやるべきだった。だけど、次回もっと注意してやれば、必ずうまく行くよ
→ 基準は決して下げないが、罵倒はしない。罵倒以外にやることがある(スキルアップ、仕組み作りなど)
本人が途中で投げ出してしまったとき
これはまずかった。できると思ってたから残念だよ。だけど、次回はもっとフォローするから、必ずうまく行くよ。
→ 部下が結果を出せなかったのは、実は上司の責任
まとめ
まずは相手に興味を持ち、真摯に話を聞きましょう。
そして、どんな小さなことでもいいので感謝の意から褒めてください。
継続的におこなうことで、大きく改善されます。