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考え方|思考法

感情に踊らされないための処方箋

「自分はすぐ感情的になってしまう」「かなり感情に踊らされやすい」と思う人が少なくないかと思います。
「人が感情的になるのは当然」という人もおられます。

ただ、気持ちが安定しないと、仕事上もプライベート上もあまりいい結果をもたらしません。ストレスにもなります。回りに迷惑をかけることもよくあります。
どう考えれば、感情に踊らされにくくなるか、嫉妬、不安、怒りの3つに関して少し考えてみたいと思います。

感情に踊らされなくなるために

  1. 仕事上の嫉妬を減らすには
  2. 不安を軽減するには
  3. 怒りをなだめるには

1.仕事上の嫉妬を減らすには

仕事上で嫉妬しても、いいことは全くないです。目の前の仕事に集中して成果を出していれば、いつの間にか嫉妬していた相手より先に進むことができます。仕事では、あくまで成果、実績次第です。

経営者の視点、上司の視点で考えることが弱いと、安心感がないので昇進が遅れます。それらの視点で毎日4,5ページA4メモ書きをすると、物の見方、判断力が顕著に改善されます。

お客様、社内の他部門、同僚、部下などの話を徹底的に聞くようにすると、仕事がうまく回り始め、嫉妬とかどうでもよくなっていきます。相手が活き活きと話をしてくれ、頼ってくれるようになるからです。仕事は勝手にうまくまわり、好循環が始まります。

2.不安を軽減するには

不安を軽減する一番の方法は、その不安をA4メモに書き出すことです。誰に遠慮することなく、全部はき出していってください。数十ページ書くといいです。
同じ内容を何度でも書けばいいです。ただ、前に書いたメモを見返さず、頭に浮かぶ内容をそのまま書いていきます。そのほうが言語化能力を鍛えることができます。

全部書き出してもう書けないと思ったら、散歩をしたり、スポーツをしたりして気分転換をします。

書いたメモを全部さっと見て、また浮かぶことを書き出していきます。これを数度繰り返すと、気持ちが落ち着きます。

3.怒りをなだめるには

相手の立場で、多面的なA4メモ書きを20~30ページします。そうすると、相手がなぜああいうことを言ったのか、言ってどういう気持ちになっているか、相手は誰に対してはそういうことを言わないのか、なぜそうなのか、かなり見えてきます。

可能なら、親しい友人2人に頼んでロールプレイングをします。「ひどいことを言った相手」「自分」「オブザーバー」の3役で、3分のロールプレイング、2分のフィードバックを3回繰り返すと、ご自身の怒りをかなり客観視できるようになります。
「怒り」とは、「なぜだ!」「どうしてだ!」という疑問が大きいので、このように多面的なA4メモ書きやロールプレイングをして客観視することが効果的です。

処方箋1: 客観視すると、気持ちが落ち着く

多面的なA4メモ書きや、ロールプレイングによって自分の状況を客観視すると、断然気持ちが落ち着いていきます。
自分が見えていたことだけ、一方的なことだけではない、と自然に気づくからです。
自分がどうの、ではなくなっていきます。

処方箋2: 人の話を徹底的に聞いていると、気持ちが落ち着く

気持ちが乱れているとき、人の話を徹底的に聞いてみてください。最初はあれこれ浮かぶかも知れませんが、気持ちが静まり、だんだん相手の話に集中できるようになります。
相手の話に集中して、そのミーティングが終わったあと、ふと我に返ると、乱れていた気持ちがある程度どうでもよくなっていることに気づくと思います。
アクティブリスニングを通じた瞑想、あるいは座禅のようなものです。話を聞いてもらえた相手は大変感謝しますので、一石二鳥、三鳥になります。

感情に踊らされないための処方箋|まとめ

いかがでしょうか?
感情のおもむくままでいると、何かとストレスですし、周囲の人も迷惑します。
感情を抑えつけるのではなく、感情の負のエネルギーを別のやり方で放出していってみませんか。