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人間関係|コミュニケーション

パワハラ・モラハラの原因と対策

パワハラ・モラハラとは

上司が部下を罵倒したり嫌みを言ったりして、人間性を否定し、萎縮させることをパワハラ(パワーハラスメント)といいます。
仕事上の関係ではなく、友人、家庭内での同様の行動があった場合は、モラハラ(モラルハラスメント)といいます。

いま日本の企業ではパワハラ、家庭・恋愛関係ではモラハラが大変多く発生していると考えられます。

パワハラは、日本企業の生産性向上や国際的競争力向上の大きな阻害要因になっています。

モラハラは、日本人の個人としての起業精神、積極性、独創性、自立性などに大きな悪影響を及ぼしていると思います。

パワハラ、モラハラとも被害者が大変に多い上、多くの被害者が気づかぬうちに加害者になっている点も十分注意すべきです。

今回は、このパワハラ、モラハラの原因と対策についてご紹介します

パワハラについて

部下に責任は全くありません。たとえ、仕事ができなくても、人格否定をする理由ではなく、パワハラは正当化できません。

仕事ができないという前に、仕事の与え方が適切であったか、取り組み中の支援・コーチングが適切であったか、そもそもその人にこの仕事をしてもらうことが適切であったのか、吟味が必要です。

すなわち、部下が仕事で成果を出せるように具体的な指示をし、解決策を示しつつ、育成するのが上司の役割です。

「部下の腐った根性をたたき直すための教育的指導であってパワハラではない。」と いう上司がいますが、これは言語道断です。
ただし、部下がやる気を全くもっていないとか、世の中をはすに見過ぎているとか、スキ ルアップしようともしないとか、過剰反応して騒ぎ立てるとか、そういう場合は、3ヶ月程度の改善努力後、配置転換が必要かもしれません。

モラハラについて

多くは、夫・彼氏・親などが相手を罵倒し、人間性を否定し、嫌みを言い続けます。

仕事上の優位な立場ではないのでパワハラと区別されますが、大差ありません。加害者は男性に多いです。
夫・彼氏の場合は、こちらが悪いと思い込まされるので要注意です。愛しているはずなのに 一緒にいると不安感が強い、という場合は、モラハラとお考えください。

「私がいないと彼は」「彼はとってもやさしいこともあるの」と思う場合も、モラハラを受けていると思ってほぼ間違いありません。

モラハラ加害者は、被害者の他の人との接触を断たせて、罵倒し続け、洗脳することが多く見られます。
モラハラは、共依存が多いです。自己肯定感の低い被害者は、加害者を甘やかせます。

物理的な暴力を伴う場合はDVと呼びます。物を投げる、大きな音を立てる、生活費を渡さないなども含みます。

パワハラへの対策

最近は大企業だけではなく中小企業でもパワハラ防止への意識は高まっていますが、決して減ってはいないと思います。仕事のしかたも経営者・上司の人間性も突然変わるわけではないからです。

パワハラへの対策は一言では言えませんが、まずは同僚数名にすぐ相談してください。客観的には、社内異動、転職、あるいはその場をどう改善するかが見えてきます。悩みが深い場合は、私にメールでご相談ください。

モラハラへの対策

ご自身がモラハラを受けていると認識することが第一歩です。
改善はあまり期待できないので、どう逃げ出すかが鍵です。

一番必要なのは、現実を直視する勇気です。こちらも悩みが深い場合は、私にメールでご相談ください。

まとめ

パワハラも、モラハラも決して許されるものではありません。愛情表現の一つでは全くないので、ご注意ください。