自信がない、自己肯定感が低いのは?
「自信がない」「自己肯定感が低い」という方が大変多いです。私が仕事やプライベートで接するほとんどの人がそう言われます。
そういう気持ちでいると、成長の足かせになり、もったいないといつも思います。もっともっと、気持ちよく成長できるのに、と思っています。
伸び伸びと育った人は
伸び伸びと育った人は、「自信がない、自己肯定感が低い」とほとんどいいません。「自信」とか「自己肯定感」という言葉自体、全く出てこないと思います。
伸び伸びとしてやりたいことをやり、言いたいことを言って、それでいて、人とぶつかるわけではなく、仕事もできて、活躍しています。
幼少期の親の接し方
「自信がない、自己肯定感が低い」という人は、幼少期に課題がありそうです。
- 甘えたいのに甘えられなかった。
- すごくさびしかった。
- 親がすぐ機嫌悪くなるから顔色をいつもうかがっていた。
- テストが満点ならすごく褒められ少しでもミスがあると責め立てられた。
- 感情を押し殺していた。
- 辛さを感じないようにしていた。
話を聞いてみると幼少期にはこのような親との関係だったとよく聞きます。
これはほぼすべて、親の接し方から来ていると考えられます。
問題は、今ではなく、幼少期
そうお伝えすると、「親とは仲が悪くないし、決して毒親なんかじゃない」と言われます。
大人になってからはそうかもしれません。ただ、性格は幼少期に形作られます。
今、親と仲がよくても、幼少期はそうでもなかったとしたら、そこに目を向けたほうがよさそうです。
辛かったことを思い出す
ここまで話をすると、多くの方は「今まで考えないようにしていたけれど、実はすごく嫌だった、辛かった、でも誰に話したらいいかわからなかった」「自分の親の悪口を言うような感じで考えないようにしていた」といわれます。
そして、次々に幼少期の辛かったことを思い出されます。
ここでお勧めしているのが親への手紙を書いていただくことです。
親への手紙を書く
手紙といっても、実際に出すわけではなく、親あてに書いてしまっておくものです。
手書きより、ワードなどで書くと、後から思い出したことを簡単に追加できるのでお勧めしています。
長さは、3000字程度。辛いことが多い場合はもっと増える場合もあります。
お父さん、お母さんそれぞれに書きます。こういうことが辛かったと。おばあちゃんあての手紙を書いた人もいます。
親への手紙を書くと感情が戻ってくる
親への手紙を書くと、抑え込んでいた感情が戻ってきます。どんどん思い出して、あのときあんな辛いことがあった、こんなにさびしかった、という気持ちがあふれでます。
本来の自分を取り戻すには、どうもこういうプロセスがどうしても必要なようです。
感情を取り戻すと
感情を取り戻すと自然に自信が湧いてきます。初めて、伸び伸びとすることができます。
いいものはいい、悪いものは悪い、という判断もできるようになります。
したくないことを我慢して続けることもなくなっていきます。
パワハラやモラハラ、DVDを受けて、自分にも非があるからしょうがない、とはあまり思わなくなります。
初めて、自分を信じられる状況になる
今まで、親には感謝しないといけないと思って抑え込んでいたものが、いいところも悪いところもある、というふうに冷静に見れるようになります。
そうなると、自分の考えを持ち、自分の判断を信じられるようになります。
それが自信がある、自己肯定感が高い、という状況ではないでしょうか。