リーダーシップを一気に強化する10の鍵
リーダーシップに自信がある人はあまり多くないかと思います。にもかかわらず、突然部下ができたり、部下が一気に増えたりすることがままあります。そのとき、リーダーシップに自信のない人はどきまぎして相談もよく受けます。そんなどぎまぎ必要ないのにといつも思います。
今回はリーダーシップを一気に強化するには?という点で考えます。
リーダーシップとは?
リーダーシップとは「あっちに行こうと」と言い出して、必ずしも賛成しないメンバーまで含めてその気にさせ、連れていくことです。
かなりチャレンジングな目標を示し、全員で困難に立ち向かい、目標を達成することです。
リーダーシップが弱いとは?
自分が何をしたいのか、メンバーをどこに連れていったらいいのかよくわからない状況です。反対されるとすぐに考えを変えてしまいます。背中で見本を見せ、人をその気にさせることができない残念な人です。
リーダーシップを強化する10の施策
- こうなりたい、こうあるべき、というビジョンを簡潔に描く
- ビジョンの達成方針を4〜6項目書く
- メンバーそれぞれのタスクに落とし込む
- 週次でKPI進捗確認会議をする
- 進捗が思わしくないタスクには、直接関与して推進する
- 反対派とは真正面から向き合い、誠意を持って対峙する
- 先頭にたってロールモデルを見せ、メンバーを鼓舞する
- 自分のリーダーシップが強いとか弱いとか、まったく気にしない
- メンバーに対して、徹底的にアクティブリスニングする
- 幹部がアクティブリスニングをし、ロールモデルになるように指導する
1.こうなりたい、こうあるべき、というビジョンを簡潔に描く
こうなりたい、こうあるべきというビジョンを簡潔に描くことは不可欠です。
具体的にはA4用紙の左側に4〜6のパラグラフ、計200〜300字で書きます。自分の言葉で表現します。
2.ビジョンの達成方針を4〜6項目書く
ビジョンの達成方針を4〜6項目書きます。
ビジョンを書いたA4用紙の右側にビジョン方針を箇条書きで書きます。こうすれば困難な目標にももしかしたら達成できるかもしれない、という方針、方策を書きます。
3.メンバーそれぞれのタスクに落とし込む
達成方針をメンバーでそれぞれのタスクに落とし込みます。必ず、定量的、定性的なKPIを設定し本人と合意します。
4.週次でKPI進捗会議をする
週次でKPI進捗会議をします。メンバーが3,4人なら30分で、もっと多くても1時間で終了します。
未達成のタスクのみ重点的に話し、ボトルネックを確認します。
5.進捗が思わしくないタスク
進捗が思わしくないタスクには、直接関与して推進します。
「なんでできないんだ」という詰問は論外です。「もっと深く検討しろ」といった指摘も無意味です。「こうすればできる」といった具体案を提案し、必要に応じて電話をしたり、相手先と交渉します。
6.反対派とは真正面から向き合う
反対派とは真正面から向き合い、誠意を持って対峙することが必要です。このとき、リーダーは本気度と勇気が問われます。メンバーはすべてを見ています。
7.先頭にたってロールモデルを見せる
先頭にたってロールモデルを見せ、メンバーを鼓舞します。一番疲れていてみんなの心が折れそうなとき、リーダーの存在が重要です。
8.リーダーシップの強い、弱いを気にしない
自分のリーダーシップが強いとか弱いとか、まったく気にしないことです。経験がないことも、何の問題でもありません。
9.メンバーに対してアクティブリスニングする
メンバーに対して徹底的にアクティブリスニングをします。メンバーへの徹底的なアクティブリスニングがメンバーのやる気に火をつけます。
信念を持ったリーダーこそ、メンバーの話をよく聞きます。
10.幹部がロールモデルになるように指導する
幹部がアクティブリスニングをし、ロールモデルになるように指導することがとても大切です。
リーダー一人ががんばっても、幹部が水を差すようなことをするとチームは崩壊します。幹部へのアクティブリスニングは不可欠です。
まとめ
いかがでしょうか?
リーダーシップを一気に強化する10の鍵についてまとめました。
リーダーシップを急に発揮しなければならなくなったとき、あまり気にしないでください。追い詰められれば、何とかなります。
カリスマ性があるとかないとか、まったく気にする必要はありません。
口下手でもいっこうにかまいません。