なぜあなたは親に対して全く反発しなかったのか
親の過保護、過干渉に対して、全く反発せずに大きくなった人が結構います。
そういう方に限って、自信がない、自己肯定感が低い、人に意見が言えない、自分の意見がない、威圧的な人の前で萎縮してしまうなど、悩んでおられることが多いようです。
パワハラ、モラハラ、DVの被害を受けがちですし、自身でもパワハラ、モラハラ、DVなどの加害者になりかねないと危惧されます。親に反発したきょうだいとも、不仲になりがちです。
実家に帰ったときの親への態度が卑屈なため、配偶者から疑問に思われることも多いようです。
なぜ親に反発せずに大きくなるのか
こういった方は長男長女に比較的多いように思われます。長男、長女としての責任感の強さと、親の特別扱いによって、親に反発せず、すべて受入れて大人になるのかもしれません。
親の過保護、過干渉に対して違和感を感じず、親も少し手加減して接した結果、疑うことなく大きくなるようです。
親への反発とはどういうことなのか
親への反発とは、子どもが人として自立しようとするとき、親からの過保護、過干渉をそのまま受け入れることができずに、衝突することです。親の言動を無批判で受け入れずに、自分なりの主張をすることです。
つまり、健全な精神活動だとみる必要があるのではないでしょうか?
どうして、きょうだいでも反発する人としない人がいるのか
自立心が強いかどうか、親の過保護、過干渉がひどいかどうかで変わるようです。きょうだい差別、えこひいきが反発エネルギーになる人もいます。
親への健全な反発がどうして大切なのか
子どもの自我の健全な成長のためには、抑えつけられたときに衝突し、自分の主張をできるようになることが重要だと思います。
親と子供は趣味・嗜好・適性・価値観・状況・時代がすべて違うので、親から押しつけがあったとき、過剰に我慢しないことが健全な発育上、欠かせません。
親との健全な距離を保つために
- 自分が受けていたものは、過保護、過干渉だったと理解する
- 親に対して全く反発しなかったのは、不健全だったと理解する
- 親に反発したきょうだいの話をできるだけ聞いて、関係を修復する
- 他の人の親との関係をできるだけ聞く、観察する
1.自分が受けていたものは、過保護、過干渉だったと理解する
自分が受けていたものは、過保護、過干渉だったと理解することがどうしても必要です。
生まれたときから続いているので、疑いを持つことは簡単ではありません。ただ、自分の行動の大半が親によって指図されていれば、気づくことは決して不可能ではありません。
2.親に対して全く反発しなかったのは、不健全だったと理解する
親に対して全く反発しなかったのは、不健全だったと理解する必要があります。
別人格ですから、違う意見を持って発言するのは当然です。発言できないように抑えつけられていた、ということに目を向けてください。
3.親に反発したしたきょうだいの話をできるだけ聞いて、関係を修復する
親に反発したきょうだいの話をできるだけ聞くことがお勧めです。
きょうだい間が親の操作で分断されがちです。百歩譲って彼らの話をできるだけ聞いてみてください。関係は必ず改善していきます。
4.他の人の親との関係をできるだけ聞く、観察する
他の人の親との関係をできるだけ聞き、観察することも大切です。それを意識してやり続けないと、自身の判断力のバランスの悪さを修正することはできません。
なぜあなたは親に対して全く反発しなかったのか|まとめ
いかがでしょうか?
親に反発しなかったのは決して「いい子」でも何でもなく、極めて不健全だったとご理解いただけたでしょうか。
そんなのは人の勝手だろうとは言いにくいです。ご自身の子どもにも同じことをしがちだからです。