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部署異動後、1週間でトップスピードに

部署異動後、半年あるいは2年くらいたってもまだ「ここは新しい部署だから」と言われる方によくお会いします。
これは大変もったいないことですし、会社にとっては大きな損害ですので、もっとスピーディーなアプローチをご紹介します。

異動後に新部署での必要なスキル・知見の獲得に時間がかかりすぎるのは

  • 時間がかかるものだと思いこんでいる
  • 時間がかかってもしかたないと思っている
  • 周囲もそういうものだと思っている
  • 短期間で学ぶやり方がわかっていない
  • 皆に遠慮する

部署異動後、1週間でトップスピードになるには

  1. 着任前に前任者に会い、根掘り葉掘り聞く
  2. 社内で他に誰の話を聞くべきか聞いて、詳しく聞く
  3. その部署にいた同期・同僚などにも、詳しく聞く
  4. 部下がいる場合は、着任初日から、根掘り葉掘り聞く
  5. 同時に、最初の3日で資料にすべて目を通し、理解する
  6. 3日目に、部下にも再度、根掘り葉掘り聞いて、一層理解を深める
  7. 4日目に、上司からビジョンと自分への期待を聞き、KPIを合意する

1.着任前に前任者に会い、根掘り葉掘り聞く

新しい職務に一番詳しい人は前任者です。前任者にできる限り対面で会って、根掘り葉掘り聞く必要があります。ところが、前任者の手をあまりわずらわせたくないという風潮があり、挨拶程度に終わりがちです。もったいないです。
部署のミッション、上司との関係、他部門との関係、部下一人ひとりの課題など、聞くべきことは山のようにあります。
一度では聞ききれません。1時間のミーティングが数度必要なレベルです。着任前に終わらせておきます。

2.社内で他に誰の話を聞くべきか聞いて、詳しく聞く

社内で他に誰の話を聞くべきか、前任者に聞いて、すぐミーティングを設定します。その方にも、丁寧に、かつ徹底的に聞きまくります。
何でも聞けるのは最初のうちだけです。後になればなるほど、聞きづらくなります。なんでそんなことも知らないのか、となるからです。

3.その部署にいた同期・同僚などにも、詳しく聞く

同期や親しい先輩などがその部署に以前いた場合は、詳しく話を聞いておきます。数年前の経験でも、何か困ったことがあったとき、大きなヒントになります。
妙に遠慮して聞かない人が多いようですが、もったいないし、仕事に本気で取り組んでいるとは言えないと思います。

4.部下がいる場合は、着任初日から、根掘り葉掘り聞く

その部署に部下がいる場合は、着任初日から根掘り葉掘り聞きます。
教えていただくわけなので、上司としての権威を損なうなどのつまらない見栄を張らずに聞きます。勉強しながら真剣に聞けば、むしろ部下に尊敬されます。

5.同時に、最初の3日で資料にすべて目を通し、理解する

部署の資料は、最初の3日ですべて目を通します。
全部を完全に理解することはできませんが、どこに何がある、どういう形でまとまっていると知ることが大切です。

6.3日目に、部下にも再度、根掘り葉掘り聞いて、一層理解を深める

前任者、他部署の方、同期などに話を聞き、資料を読んだ結果に基づき、改めて部下にもさらに根掘り葉掘り聞きます。
このスピードで学ぶと、部下も感心・感動してついてきてくれます。

7. 4日目に、上司からビジョンと自分への期待を聞き、KPIを合意する

4日目の午前中には上司と面談し、上司のビジョンと自分への期待を理解し、KPIをすり合わせします。上司とは、コミュニケーションの方法、頻度、内容などについて、上司の好むやり方を聞いておきます。人によって結構違います。

部署異動後、1週間でトップスピードに|まとめ

どうでしょうか。部署異動後、1週間で状況把握し、ひと通り学ぶイメージがついたでしょうか?
1週間ですべて知ることは当然できませんが、トップスピードになることは十分できます。後は走りながら学んでいきます。
従来のゆるいやり方はもったいないので、こういった異動・引き継ぎのベストプラクティスを会社のトップが徹底させる必要があります。