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人間関係|コミュニケーション

過去のトラウマを引きずらないための鍵

人間関係で、辛い思いをしている人は、現在の問題もさることながら、過去のトラウマを引きずっていることが多いように思います。
それを認識するだけで、かなり楽になります。

過去のトラウマを引きずる例


  • 母親にいつも叱られていた。妹ばかり可愛がられていた。
  • 父親がいつも不機嫌で、いつも母親に暴力をふるっていた。
  • おねえちゃんだからと、いつもきょうだいの世話をさせられた。
  • 新入社員のときの上司に、書類のミスを2時間詰められた。
  • 初めて付き合った相手に、毎日罵倒されていた。

過去のトラウマを引きずる理由


  • 本当は、親、上司、恋愛相手など、モラハラ・パワハラをした側が悪いのに、言葉巧みに「自分が悪い」「自分がいたらないせいだ」と思いこまされていたから。
  • 自己肯定感、自信が低いため、それを疑うことを知らないから。
  • それを誰も気づかせてくれなかったから。自分でも気づこうとしなかったから。

過去のトラウマを軽減する


ちょっとしたきっかけで「自分の辛さはこういうことだったのか」「自分の辛さは過去の遺物だったのか」と気づけば、一気に肩の力が抜け、楽になります。

「自分が悪い」「自分がいたらないせいだ」「自分がもっと頑張れば、こんなことにならなかったんだ」「自分がみんなを守らないといけない」と思っていたら決してそうではなかった、と理解できるからです。

「なぜ?」「どうして?」という、辛い自問自答がなくなります。

「長女病」「疑似長女病」の人は特にです。責任感が強すぎ、生真面目過ぎ、自分で抱え込んで苦しむ、人に甘えられない、頼れない、などは、大人になった今、続けていく必要がありません。驚くほど多くの人がそれで苦しんでいますが。

過去のトラウマを引きずっていたことに自分で気づく


辛くても、少しだけ客観視して、今問題があるのか、過去のトラウマを引きずっているだけなのかを考えてみてください。
よくわからなければ、信頼できる友人に聞いてもらうと、かなりはっきりします。今の問題と過去の問題を切り分けられます。

過去のトラウマの結果、今大したことがなくても過剰反応していることが多いと思います。過剰反応した結果、相手が気を悪くして、予言は実現する、といったことも起きます。

過去のトラウマを引きずっていると気づかせてあげる


過去のトラウマを引きずっている人に気づかせてあげられれば、多くの人が救われます。悩んでいる友人、同僚に寄り添って、話を聞いてあげるだけです。

言葉で指摘すると逆ギレされることが多いので、あくまで聞いて共感に徹してください。気づく人は自然に気づきます。

まとめ


「過去のトラウマ」は、過去のうらみ、つらみです。
今起きていない場合は、頑張って気持ちの切り換えをしてみませんか?
辛さ、悩みを誰かに聞いてもらい、共感してもらえば、氷が溶け始めます。目の前が明るくなっていきます。
大切な方が「過去のトラウマ」を引きずっている場合は、話を聞いてあげてくださいね。それだけで一歩前に進めるはずです。