なぜ「独学」で仕事を学ばなければならないのか
私は毎年100回を超えるセミナー、ワークショップを開催し、毎年数千人にご参加いただいています。そこでは、あらゆる悩み相談をお受けしていますが、「仕事のしかたで人生が大きく左右される」「多くの人が仕事のしかたに悩み、翻弄されている」ということを強く感じました。
うまく工夫して効果的、効率的な仕事のしかたを身につけることができれば、今よりはるかに充実した人生を送ることができます。そうでなければ、会社や仕事、上司、家族をうらみ、不平不満を言い、必ずしも満足しない人生を送ることになりがちです。
これらを踏まえ、昨今のリモートワーク時代の課題を鑑み、自分の力で仕事における各局面を切り開くためのノウハウをまとめることにしました。
『最強の「独学」仕事術』からエッセンスをお送りします。
仕事のしかたで人生は大きく左右される
仕事のしかたで人生は大変大きく左右されます。仕事ができ、自己実現ができて満足しながら頑張っている人もいれば、悪循環にはまり、辛い思いで毎日を送り、疲弊しきっている人もいます。
仕事がすべてでは全くありませんが、仕事は人生の充実感にかなり大きな影響力を与えると言っても過言ではないと思います。
仕事のしかたを誰も教えてくれない
仕事のしかたは、驚くほど誰も教えてくれません。
もちろん、「丸投げ」「放り投げ」的な仕事の指示、命令が上司から降りてきます。ただ、それぞれの実務において、どのようにすればうまく仕事を進められるかといった助言、コーチングはほとんどないとよく聞きます。
安易に教えると本人が学ばない」と言いつつ、実際は教えるほどの力がないし、どう教えたらいいかよくわからないのだろうと思います。
仕事ができる上司·先輩も教えるのはうまくない
仕事がすごくよくできる上司·先輩は、そこそこいます。問題は、そういう優秀な上司·先輩も、教えるのは必ずしもうまくないということです。彼らは上司に教えられたわけではなく、もともと力があり、無我夢中で生き延びてきたことが多いようです。
したがって、結果は出せるものの、暗黙知が多く、共有したりコーチングしたりすることはあまり得意ではなさそうです。
誰も助けてくれないリモートワーク時代
オフィスへの出社はあっても週に数日程度で、あとは自宅での仕事がまだまだ多いと思います。
そうなると隣の席の先輩に気軽に質問したりするといったことがやりにくくなります。もちろん、ZOOMミーティングを設定すれば話はできますが、ちょっと横を向いて相談する気軽さとは比べものになりません。
仕事をどうやって進めていいかわからず困っていても、上司にも先輩にも、同僚にもその姿が見えないので、意識的に助けを求めないかぎり、誰も助けてくれません。
自分の人生を決めるのは自分だけ
結局のところ、自分の人生を決めるのは自分だけです。
次のようなことは、すべて自分で決めていかなければなりません。
- 「どの道に進むのか」
- 「仕事は何をするのか」
- 「どこでどのようにするのか」
- 「どうやって成長するのか」
- 「どうやってスキルを獲得するのか」
- 「どうやって悩みを解決するのか」
- 「どうやって安心できる人生を送るのか」
自分の責任で人生を切り開く
どんなに素晴らしい上司や先輩がいてとしても、彼らが決めることはできません。そして、決めるための支援も、あまり期待できない時代です。
自分の責任で、成長し、人生を切り開いていく必要があります。
なぜ「独学」で仕事を学ばなければならないのか|まとめ
いかがでしょうか?
覚悟を決めて、「独学」で仕事を学ばなければならないことはご理解いただけたでしょうか?