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人間関係|コミュニケーション

子は親にとって何なのか?

子どもは、親のおもちゃではありません。

子どもは、言うことを聞かせる命令対象でもなく、2歳になる前から別人格の、一人の人です。
ヒトの子どもは、哺乳類の中では特に長い時間、親に依存しますが、だからといって親が自由にしていいわけでは全くありません。あくまで、「自立するまで育てている」だけです。

ところが、健全な育て方ができていない親が驚くほど多いようです。

子が健全に最高に育つには、親はどう接するべきなのか?

子どもを否定せず、子どもの話を全部聞くことが大切です。そうすれば、みんな驚くほどいきいきと話してくれます。勉強にも取り組むようになりますし、親の言うことも聞くようになります。きょうだいいじめも減ります。

子どもの親への不満は、話を最後まで聞いてくれないことです。いっしょうけんめい話してもうわの空で、がっかりしている子どもが多いようです。がっかり以上に、傷つきます。

もう一つ大事なのは、親の期待を押しつけないことです。期待そのものが負担です。子どもは、どうしても親の期待に応えようとします。したがって、親は、自分ができなかったことを別人格の子どもに期待しないでください。子どもがやりたければ自らやってくれます。

どうして毒親になるのか?

子どもの健全な生育に害をおよぼす親を「毒親」と呼びます。愛情があるとか、子どものためにしっかりしつけたいという親の意図とか、とは別です。

子どものためを思っての過保護、過干渉も毒になります。「よかれと思って」は子どもにとっては余計なお世話で、望んでいなければ毒です。ありがた迷惑です。でも、なかなか言えません。

きょうだい差別、えこひいきも子どもをひどく傷つけます。

共稼ぎは一般的ですが、子どもを放置しすぎて過剰にさびしくさせると、大人になるまで癒えない傷になります。

両親のげんかや、母親が子どもに愚痴を言う、父親の悪口を言う、辛さを訴えるのも、すべて毒になります。

母親がDVやモラハラを受けて子どもにストレスを与えるのも、またDVやモラハラを受けている子どもを守らないのも、すべて毒です。

毒親にならないために

自分が毒親とは全く思っていない人が大半です。

今ここで毒親と言われても、納得できない人が多いでしょう。

以下にご紹介する毒親や愛着障害、発達障害についての本を読んで、過去自分に何が起きたのか、親に何をされたのかされなかったのか、今、自分が子どもに何をしているか、ぜひ正視してみてください。

毒親に対して、どう立ち向かうか?

本当は辛かったのに、自分が悪かったから、など我慢する必要はありません。

スーザン・フォワードさんの『毒になる親』では、「あなたの毒のせいで、自分はこんなに生きづらかった」と率直にぶつけることが勧められています。

育ててもらった恩があるから多少のことは我慢しようとか、義務感は不要です。親は自分の勝手で子どもを産んだだけで、健全に育てる義務があるのは、親のほうです。
「親にそんな態度を取るなんて、恩知らず」「親の心、子しらず」「親になるとわかるよ」など、したり顔でたしなめてくる、親切心押し売りの親戚、きょうだいが多いですが無視しましょう。彼らは世間体を気にして、自分のために言っているだけです。

まとめ

子どもは自分の「物」ではありません。一人の人として接してあげるのが一番です。

そうすれば過度のいたずら、きょうだいいじめ、いじめ・暴力行為なども減ります。

被害者が加害者にならないように、ご注意ください。