リーダーシップを強化する5つのポイント
リーダーシップが強い、弱いとは?
「リーダーシップが強い」とは
- ビジョンを示し、困難に立ち向かう勇気を生み出して、周囲を突き動かす
- 危機に際して、平常心で優先順位をつけられる。沈着冷静に指示を出せる
「リーダーシップが弱い」とは
- 普段威張っているくせに、何かあるとおろおろする
- どちらの方向に進むべきか、方向を示せない。意志決定できない
- 結果として部下の信頼を失い、部下をリードすることができない
これらは、結局は問題把握・解決力の不足であり、一義的に人間性やカリスマ性、オーラの問題ではありません。
リーダーシップとは
第一に、適切な意志決定ができることです。
- こちらに進むべきだと適切な方向を示せること
- むずかしい状況では、判断基準を示し、迷ったり躊躇せず決定できること
- 感情的にならず、冷静沈着に判断できること
第二に、部下・チームがついてくることです。
- ある程度は共感できるビジョンを示せること
- 部下・チームを公平に評価すること
- 部下・チームの話に耳を傾けること
- 要は、人として信頼できること
リーダーシップを強化する5つのポイント
- 高い目標をかかげ、主体性を持って進める
- 軸をぶらさない
- リーダーシップについて考えることをやめる
- アクティブリスニング、ポジティブフィードバックで信用を得る
- ロールプレイングで自分を客観視する
1.高い目標をかかげ、主体性を持って進める
「これをやりたい」「これを絶対やろう」と思いがリーダーシップの出発点になります。
そのためにも、普段から感度を上げ、問題意識を強く持つことが大切です。
ちょっとしたことでも、「やらされている」ではなく「これをやろう」がいいです。そうすると、前に立ってリードすることになれていきます。
2.軸をぶらさない
プレッシャーがある中でリーダーの軸がぶれてしまうと、人として恥ずかしい行動に走ってしまいます。
- 感情的になり、ぴりぴりして、部下・チームに当たり散らす
- 部下・チームを自分の気分と好みで評価する
- はしごをはずす、部下・チームを裏切る。話を聞こうとしない
睡眠不足、過労になるとコントロールできなくなるので、気をつけましょう。
3.リーダーシップについて考えることをやめる
リーダーシップについて気にしている人が多いと思います。ただ、気にしてもいいことは全く何もありません。
自分の役割と具体的な業務に集中して、結果を出すほうがいいです。
気にするあまり、あるいは自分に自信がないあまり、リーダーシップがあるとかないとか、ないとかあるとか余計なエネルギーを使いがちです。
どうしても余計なエネルギーを使ってしまうので、リーダーシップについて考えることをやめたほうがいいです。
4.アクティブリスニング、ポジティブフィードバックで信用を得る
アクティブリスニングとは、「ただ聞く」「傾聴する」ではなく、相手に深い関心を持ち、真剣に、徹底的に話を聞くことです。
人は話したい生き物です。話を聞いてくれた相手には好意を持ち、信頼してついてきてくれます。
ポジティブフィードバックとは、人に対して、感謝の気持ちでポジティブ、前向きの接し方をすることです。言葉だけではなく、しぐさ・表情などの非言語表現からも伝わります。
感謝の気持ちが伝わるので、リーダーのために尽くそうと思ってもらえます。
仲間も増えます。 信頼できる相手、相談相手が増えるので、好循環が始まります。
5.ロールプレイングで自分を客観視する
ロールプレイングによって自分を客観視すると、リーダーシップを強化するためのヒントを多数得られます。
3人1グループで、上司、部下、オブザーバー(フィードバック担当)の役割を決め、1セット5分で進めます。
詳しいやり方は、こちらの投稿を参考にしてください。
ロールプレイングのケース
「上司から部下に助言して、仕事のスピードを大きく上げるようコーチングする」ためのロールプレイングの場合、次のケースをやってみましょう。
- ケース1:上司のリーダーシップが強い、部下も自分の意見を強く持っている
- ケース2:上司のリーダーシップが強い、部下は言われた通り素直にしたがう
- ケース3:上司のリーダーシップが弱い、部下は自分の意見を強く持っている
- ケース4:上司のリーダーシップが弱い、部下は言われた通り素直にしたがう
ケースは、現実に即したものをぜひお考えください。
まとめ
リーダシップの強化は、決してむずかしいことではなく、誰にでもできることです。
「こうしたい」「こうあるべきだ」と、少しだけ勇気を奮って、前に出てみてください。
成長の大きな機会となります。